06年度中国内モンゴル地区
ホルチン砂漠の緑化活動報告


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スマイルの森の衛星画像
 スマイル緑化隊は今年も中国内モンゴル地区ホルチン砂漠へ植樹活動へ行ってまいりました。

 スマイルこどもクリニックでは、子供たちの未来に祈りをこめて、来院されたこどもさん1人につき、1本の苗木を植えています。苗木はすでに10万本をこえ、(NGO緑化ネットワーク運営による換算)スマイルの森は、どんどん大きくなっています。→
見渡すかぎりの砂漠、
20年前はここも美しい草原でした


(マウスを重ねると20年前の想像写真になります)
草方格(砂の移動を止め、苗が埋まるのを防ぐ為、わらで作る人工の草むら)を作る作業
 地球の平均気温が3度上昇すると海面が25メートル上昇すると言われています。
10メートルの海面上昇でさえも世界の大都市の大半は水没するでしょう。

 また1,5度上昇すると熱帯性の出血熱などのウイルスの生息域が温帯まで拡大し、西アフリカで猛威をふるっている悪性マラリアやすでに米国でも発生している西ナイル熱などが多くの地域で蔓延するとも言われています。
 異常気象も増加し最近では30度を超えても真夏日とは呼ばなくなりました。

 近年メキシコ湾で多発し、米国に大きな被害を出しているハリケーンも温暖化によるものと米海洋大気局が発表。(ブッシュ政権は否定しましたが)
 
先月もNASAゴダート研究所が衛星画像の解析によって、グリーランドなどの氷塊が予想をはるかに上回るスピードで崩壊していると報告しました。→
完成した草方格の前でひと休み
柳の挿し木は両方から芽が出るように、両端を地面に挿します

 シベリア、カナダなどの永久凍土が沼地に変わりはじめ、二酸化炭素の20倍の温暖化効果があると言われるメタンガスが大量に発生しはじめています。

 また、毎年広大な面積が砂漠化しているため、森林が後退した分、二酸化炭素が増えています。これらはまさに悪循環としかいいようがありません。そのため、このまま放置すれば2050年には平均気温が最大4、5度上昇するそうです。
 しかし温暖化を防止するため、今いろいろな対策がなされています。
世界のエネルギー需要の5倍をまかなえるといわれる風力発電や太陽光発電も技術開発が進み、効率の高いものが次々設置されています。
 トウモロコシやさとうきびからアルコールを抽出する「バイオ燃料」(最近日本では建築廃材や雑草から抽出する技術も開発されました)や炭鉱に二酸化炭素を圧入し、メタンガスを取り出す「炭層ガス」も非常に注目されています。→
スマイルの森のポプラも順調に育っています
馬耕(馬が鍬を引いて溝を作る)の作業でなかよく活躍した馬の親子
 世界の人々が、エアコンの温度を少し調節するとか、なるべく自動車を使わない、など誰もが自分のできる事から始めれば、地球環境ももっとよくなると思います。

 私たちも少しでも砂漠化をくい止め、地球の温暖化を防ぐためにこれからも緑化活動を続けてまいります。

               榧野睦丸
       あとがき

植えた苗木に埋め戻した土を手で押さえながら、ふと考えました。
30年後私は、見上げるような大木に育ったこの松をさらに高い空の上から見下ろしているかも知れないと。

※ 緑化活動の詳しい内容については
  04年度報告及び05年度報告をご覧下さい

 スマイルの森の衛星画像はこちら→画像