錦田愛子 <a.nishikida@gmail.com> wrote:

 私は今年の4月から、半分常勤のような形で東京外国語大学に就職が決まりました。
昨年はヨルダンへ行きましたが、最近は外大が事務所を置いているレバノンへ
足を運ぶことが増えています。


外大のホームページに「今月の一枚」という欄があるのですが
そちらでだいぶ以前、ルウェイシド難民キャンプにご一緒させていただいた
ときに撮った写真を載せさせていただきました。
診療所に来ていたクルド難民の女の子の写真です。
(9月1日付けで別の写真に変わってしまいますが)

http://www.aa.tufs.ac.jp/

ご覧になれなかった場合はこちら↓
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/essays/m_photos/back-issue

イラク難民については、ここ1〜2年で研究者の間でも扱った本が
続々と出ています。知り合いでもシリアやレバノンにいるイラク難民
について調査し書こうとされている人もいます。
世界的、人道的に大きな問題として注目されていることが分かります。
スマイルの皆さまは、その先駆として取り組まれてこられたのだなと
今になって実感しています。

私自身はその後、ヨルダン国内でのイラク難民のおかれた状況を
続けて調べてみて、文章にまとめた後はしばらくフォローできていませんが。

↓ 大学の紀要にまとめた文章はこちら
http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/slib/kiyo/Int/it1902/tocit190203.pdf

一方で、ヨルダンでノーランちゃんの主治医だったキャル先生が
お会いしたときに言及されていた「無国籍のパレスチナ人」についても
その後調査をし、ただいま文章にまとめているところです。

それから彼らに対して(無国籍なため大学の学費が外国人並の高額となるため)
日本の研究者仲間と力を合わせて奨学金プロジェクトを立ち上げました。
名前はちょっと大仰ですが「パレスチナ学生基金」といいます。

ホームページはこちら↓
http://palestinescholarship.web.fc2.com/

運営は若手研究者が中心ですが、会員はどなたでもなって頂くことができます。
(ご関心があれば、応援をお願い致します!)
今年の春に立ち上げたばかりですが、頑張って会員を募集し
先日ようやくUNRWA(パレスチナ難民救済のための国連機関、プロジェクトの
実施パートナー)に必要な前期分の学費金額を送金したところです。


そんなこんなで、学問と実践と、自分なりのやり方を模索しながら
なんとかかんとか二足のわらじで頑張っているところです。

スマイルの皆さまもお元気で、頑張ってください。
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