イラン大地震に関する緊急ニュース   スマイルこどもクリニック海外支援部
     
イラン南東部ケルマン州のバムで26日午前5時半(日本時間同11時)ごろ、強い地震がありました。

被災地では家屋の約6割が全半壊し、死者は1万人に達する恐れがあると推定されました(26日)

発生から4日目を迎えた29日、同州当局者はこれまでに2万5000人の遺体が埋葬されたと発表。新たな生存者が見つかる可能性はきわめて低くなっています。

イラン政府は緊急声明を出し、救助に必要な機材や、生き埋めになった人を捜す救助犬の派遣などの国際支援を求めました。

我が国でも救援活動の一環として、国際緊急援助隊派遣法に基づき防衛庁が協力を決定、同庁は被災民のためのテントや毛布などを運ぶための航空自衛隊C130輸送機2機の派遣を決めました(29日)。
防衛庁によると、C130輸送機2機は30日に小牧基地を出発。シンガポールで国際協力機構(JICA)が備蓄している毛布やテント、ビニールシートなど数トンを積み込み、来年1月1日にイランのケルマンに到着する予定です。

日本ユニセフ協会「イラン地震緊急募金」の受け付けを開始しました。協会は、医薬品やテント、毛布など支援物資40トン以上の航空機輸送をすでに開始。今後の募金も支援物資の購入に使われます。あて先は、口座名「日本ユニセフ協会」、郵便振替00190・5・31000。通信欄に「イラン地震緊急」と明記。

た、NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」も募金を受け付けており、口座名「ワールド・ビジョン・ジャパン」、郵便振替00130・6・254059。通信欄に「イラン地震」と記入する。

京都市に本部を置くNGO「日本国際民間協力会」の募金では、口座名「日本国際民間協力会」、郵便振替01070・5・60791。通信欄には「イラン募金」。

NPO法人「AMDA(アムダ)」の募金は、口座名「AMDA」、郵便振替01250・2・40709。通信欄に「イラン大地震」

スマイルこどもクリニック海外支援部でもさっそく支援活動を開始します義捐金、支援物資の送付、さらには看護士の派遣も検討しAMDAと連絡をとっています。

また小泉総理大臣に対し、イラクに派遣した航空自衛隊先遣隊、派遣する予定の陸上自衛隊を即刻、隣国のイランに向かう決定をして欲しい旨メールを送りました。

続報
(12/29 22:37) 
 
在日イラン大使館は29日、イランの古都バム市で起きた大地震で、義援金を受け付けるための口座を開設した。義援金は地震の被災者救援に使われる。振り込み口座は「東京三菱銀行虎ノ門支店 普通預金口座1647375 イラン大使館」

(12/29 22:10) 
 
外国の救援活動を調整する国連の担当者アライン・パッシェ氏はロイター通信に対し、「もう1日(29日夜まで)は生存者の捜索を続けるが、その時点で、さらに続けるかどうかを見極めたい」と述べた。 現地では、遺体を包む袋が不足し、毛布にくるまれた遺体を重機で掘った穴に埋めている。このため、衛生状態の悪化が懸念されている。
保健省は、これまでに地震で負傷した1万1500人がイラン各地の病院で治療を受けたと発表した。最終的な犠牲者数は3万〜4万に達するとの見方も出ている。 ケルマン州バムで遺体を埋葬するイラン赤新月社のメンバーら=AP

(12/30 22:56)
イラン南東部ケルマン州で発生した大地震の救援活動の一環として、援助物資の輸送任務にあたる航空自衛隊のC130輸送機2機が30日、愛知県小牧市の小牧基地を出発した。同日中にシンガポールで援助物資を積み込み、1月1日に被災地から北西に約200キロ離れたケルマン空港に到着する予定。
 
(12/31 00:10)

イランのハタミ大統領は30日、地震被害の最も大きかったバムとその周辺の人口が約12万人で、その3分の1の約4万人が死亡したと明らかにした。90年のイラン北西部での大地震に匹敵する規模となる。ロイター通信は、内務省高官の見方として、死者は約5万人に達すると伝えている。
国営ラジオによると、約2万8000人の遺体が埋葬された。また、AFP通信によると、地震発生から4日間の捜索で約2000人が救出されたという。